プロに教わる「Webデジタルフォト講座」第1回
スィーツ(洋菓子) 編
「とうみ暮らしの風景」フォトコンテスト連動企画 全8回
「とうみグルメ」をおしゃれに美味しく
「おうちカフェ」はじめました!
家で写真撮影と言うと、一見難しそう・・・と感じるかもしれませんが、実はカンタン!
ちょっとした「気をつけるポイント」をおさえて撮影すれば、
誰でもおしゃれで、SNS映えする、素敵な「カフェ写真」がどんどん撮れてしまうんです。
この講座では毎回、おうちで美味しい「とうみの味(お持ち帰り&特産品)」を題材に
【パート1】家にあるものを再発見・活用した「おうちカフェ手引き」
【パート2】プロが撮った写真を教材にコツを教わる「カンタン撮影テクニック」
の順で撮影方法を紹介していきたいと思います。
※撮った写真はぜひ「とうみ暮らしの風景」フォトコンテストにご応募ください!
応募方法など 詳しくは https://tomikan.jp/news/tomiphotocontest3/
撮影/プリチャード香里
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第1回目もくじ
【パート1】「おうちカフェ手引き──基本3step編」
最初に知っておきたいテーブルコーディネイト「超基本のテクニック」を解説。
【パート2】「カンタン撮影テクニック──可愛く撮るなら「真上」から 編」
出来上がったテーブルの「可愛い雰囲気」をUPするコツをプロがアドバイス。
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【パート1】
「おうちカフェ手引き──基本の3step編」
「おうちカフェ」では、「もの選び」のためにおしゃれな店に行ったり、高い材料を探しに行きません。
できるだけ身近なものやおうちにあるものを使い、ひと工夫して、魅力的な「オリジナルのカフェ」のテーブルをつくりたいと思います。
まずは「テーブルの上 」の見直しからスタート。「カフェの世界」は3段階。
Step1主役を決める → Step2ストーリーをつくる → Step3イメージを組み立てる → 完成!
好きなドラマを自作して、そのひとつのシーンを切りとる──そんな要領で、楽しく気軽に進めていきましょう。
【Step1 主役を決める】
撮りたいものの、メインはなに? をはっきり決めてブレないようにします。
ここではお持ち帰りした「ケーキ」が主役。
東御市に本店がある御菓子処花岡の「カフェノア」 HPより転載
【Step2 ストーリーをつくる】
ストーリーを決めて「イメージ」を広げていきます。
「お持ち帰りした大好きなケーキをひとりで楽しむ」そんな日であれば、、
「おひとり時間の充実・午後のごほうびケーキタイム」ストーリー はどうでしょう?
リラックスした雰囲気。おひとり時間の充実。ホッと心がひと息つく感じ。。。。
好きな映画のシーンや旅先の風景、お気に入りのカフェなどを思い出して参考にするのもいいです。
【Step3 イメージを組み立てる】
ここからはイメージに合うテーブル具体的に、食器などを組み合わせていきます。
たとえば今回の「おうちカフェ」のテーマ「ごほうびケーキタイム」の
「特別感」「リラックスタイム」の演出を具体的に
手持ちの食器やカトラリー、雑貨や布小物などを、イメージに合わせて「新な目線」で選んでみます。
食器とカトラリーは?
→ 「ふだんの皿」とフォーク&スプーンを、「木製」の皿とカトラリーにチェンジ。
「木製」に変えると、ぐっと非日常感が増してナチュラルなムードになります。
「洋菓子には洋皿」の定番ルールをはずしてみましょう。
→ お気に入りの陶器のカップはそのまま使い、ソーサーを日本茶の「茶たく」に変更してみます。
意外な組み合わせですが、それだけでほっこり素朴な雰囲気になり、先に選んだ木製の皿やカトラリーとの質感と色のバランスがよくなります。
机の上は?
→ テーブルに直に食器を置かない。レースのハンカチや布小
物といった小さな布を敷いた上に食器を乗せます。
机の生活感をカバーしながら、品よく「外っぽい」の印象をつくれます。
必須アイテムは? 季節感
→ 庭や道端に咲く季節の花や野草を1輪活けるだけで、テーブルがぱっと華やかに。
手頃な1輪挿しの花びんが無い! そんなときは、使用済み化粧品空き瓶や栄養ドリンクの空き瓶を再利用。きれいに洗ってラベルをはがせば「即席1輪挿し」の出来上がり。
仕上げは? 「色」のバランス
→ 出来上がったテーブルが、ごちゃごちゃしてみえる。あるいはなんだか地味。に感じたら、その原因は「色使い」にあるかもしれません。
合計3色が目安。ベース(土台)カラー、アクセント(強調)カラーを繰り返して、一か所ポイント(点)カラーを加えます。選んだ「同じ色を繰り返す」のがすっきり成功の秘訣です。
今回のベースカラーは食器類の木の「茶色」。この茶の色みを繰り返したことで、全体に「まとまり」が生まれました。
プラス、主役ケーキをもうちょっと目立たせるアイディアとして、ケーキの上のタグの「深緑」を、お皿に添えたセージの葉っぱに繰り返します。
最後はポイント(点)カラー、一輪挿しにしたお花の「イエロー」があると画面がきゅっと引き締まります。
小ワザで「映え度アップ」
→「お気に入りの本」で盛る。自分の趣味やパーソナリティを感じさせる「お気に入りの本」をちら見せすると、さらに「豊かなおひとり時間」のイメージが深まります。
ちょっと気取って、表紙がきれいな写真集などもおすすめです。
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【パート2】
「カンタン撮影テクニック── 可愛く撮るなら「真上」から 編」
テーブルのコーディネイトができたら、おしゃれで「映える」カットをいよいよ撮影です。
長野東信在住のフォトグラファー・プリチャード香里さんが撮影した教材を参考に
カメラの知識がなくてOK、誰にでも簡単に、おしゃれな写真が撮れてしまう──
そんな魔法のテクニックを伝授してもらいます。
香里さんからのアドバイス・・・・・・・・・・・・
悩まずカンタンに可愛い雰囲気がつくれる「真上から」撮る方法にトライしてみましょう。
撮影/プリチャード香里
ポイント① 「影」をつくらない
被写体(撮影する対象物)の真上にライトがないことチェック。
真上に電灯があると、写真に必要のない「影」ができてしまします。
ポイント② 「完全な真上」から撮影する
被写体とカメラのレンズ位置を水平に保つこと。
「少しくらいなら斜めでも、、、」はこのテクニックでは禁物です。
モニターをチェックしながら微細に調整します。
ポイント➂ 自分が「動く」
カメラの位置を被写体と水平できない理由は、撮影者の手もとの位置にあります。
カメラやスマホを構える高さを変えることで、実はカンタンに解消できますよ。
じっとして悩む前にどんどん「立つ、しゃがむ、座る」自分が動いて高さを変え、
ピッタリの位置を見つければ、間違いなく真上写真の撮影できます。
↓ おうちカフェ 完成! ↓
撮影/プリチャード香里
こんなふうに全体が映ることで、組み合わせたコーディネイトがよくわかり、
作り上げた「カフェの雰囲気」がストレートに伝わります。
難しい光の調整も必要ないので、初心者にはとってもおすすめな撮影方法です。
「真上から撮影する」1枚から、ぜひ「おうちカフェ」をはじめてみてくださいね。
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第1回のまとめ
◇ストーリー◇
おひとり時間の充実・午後のごほうびケーキタイム
◇イメージ◇
リラックスした雰囲気。おひとり時間の充実。ホッと心がひと息つく感じ。
◇おうちカフェの手引き◇
基本の3stepでイメージを具体的にしたテーブルづくり
◇撮影のコツ◇
可愛く撮るなら「真上」から撮影する
◇主役スイーツ◇
御菓子処花岡 洋菓子「カフェノア」
お問合せ先 御菓子処花岡 田中本店 東御市田中179
電話番号 0268-62-0236 営業時間 9:00~18:30
ホームページ http://www.okashi-hanaoka.jp/
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◇撮影&指導 プリチャード香里さん◇
香川県出身。11年間フォトグラファーとしてスタジオに勤務。結婚を機に長野県へ。現在は長野県東御市・小諸市・上田市を中心に家族写真や子供写真などの出張撮影をしています。
HP https://www.kaoripritchard.com/
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